学校健診で「経過観察」や「要観察」と指摘されると、「すぐに歯医者に行くべきなのか」「しばらく様子を見ても大丈夫なのか」と迷う保護者の方も少なくありません。健診はお口の健康を守る大切な機会ですが、短時間で行われるため、詳細までは分かりにくい場合があります。経過観察とされる部分が、むし歯に進行したり、歯並びの乱れに影響したりすることもあります。子どもの歯は大人に比べて弱く、症状の進行も早いため、適切な対応が必要です。今回は、学校健診で「要観察」と言われたときの考え方や、経過観察を放置するリスク、予防歯科を受ける目安について解説します。
1. 学校健診で「要観察」と言われたら?予防歯科で確認すべきポイント
学校健診は、子どもの健康状態を早めに把握し、必要に応じて医療機関の受診につなげることを目的に行われています。しかし、短時間かつ限られた器具で行われるため、むし歯や歯肉炎の進行度合いを詳しく診断することは難しいのが実情です。そのため、はっきりと治療が必要とまではいえないが、注意が必要な状態を「要観察」や「経過観察」と表現します。
①初期むし歯の可能性
まだ穴はあいていないが、歯の表面に白濁や変色がみられる場合があります。適切にケアを続ければ進行を抑えられることもありますが、そのまま放置すると本格的なむし歯に進む可能性があります。
②歯肉炎の兆候
磨き残しやプラークの蓄積により、歯ぐきが腫れたり赤くなったりしている場合も要観察とされます。軽度の段階であれば歯磨きや生活習慣の改善で回復が期待できますが、放置すると歯肉炎や歯周病につながることがあります。
③歯並びや噛み合わせの問題
乳歯や永久歯の生え変わりがうまく進んでいない、または歯が重なっているなどの場合も要観察とされることがあります。成長に伴って改善することもありますが、症例によっては矯正治療が検討されることもあります。
④保護者がとるべき最初の対応
要観察とされた場合は、すぐに大きな治療が必要とは限りません。ただし、経過をそのまま放置するのではなく、歯医者で詳しく確認してもらうことが望ましいです。歯科医師による診査でリスクの程度を判断してもらうことで、今後の対応を検討する参考になります。
学校健診の「要観察」は「大きな問題ではないから放置してよい」という意味ではなく、「注意して経過を見守る必要がある状態」であることを理解しておきましょう。
2. 経過観察の歯をそのまま放置するリスク
「要観察だから、しばらく様子を見ても大丈夫」と考えてしまいがちですが、放置することにはいくつかのリスクがあります。
①初期むし歯の進行
経過観察で多いのは初期むし歯です。歯の表面に小さな変化があるだけでも、子どもの歯は大人に比べてエナメル質が薄いため、進行が早い傾向にあります。そのままにすると数か月で穴があき、痛みを伴うむし歯になることもあります。
②歯並びへの影響
乳歯が早くに失われると、永久歯が生えるスペースが足りなくなる場合があります。経過観察の段階で適切に確認していれば、矯正の必要性を早めに判断でき、将来の歯並びに影響するリスクを減らせることがあります。
③歯肉炎や歯周病への進行
磨き残しによって歯ぐきが腫れてしまう歯肉炎は、軽度のうちに改善できれば大きな問題にはなりませんが、放置すると歯周病のリスクになることがあります。子どもの頃の口腔環境は、大人になってからの歯の健康にも影響する可能性があります。
④治療が必要になる可能性もある
経過観察とされても、それは「まだ大きな治療が必要ではない状態」であって、「治療不要」とは限りません。定期的に歯医者でチェックを受け、必要に応じて予防処置や生活習慣の見直しを進めることが大切です。
経過観察を正しく理解し、必要なときに歯医者での確認や予防的な処置を受け、子どもの歯を守りましょう。
3. 予防歯科に行くべきか迷ったときの受診の目安
学校健診で「経過観察」とされたとき、すぐに歯医者に行くべきかどうか判断に迷うことがあります。以下のポイントを目安に考えてみましょう。
①痛みやしみることがあるとき
歯が冷たいものや甘いものにしみる、噛むと痛いといった症状が出ている場合は、初期むし歯が進行している可能性があります。早めに歯医者で確認することで、治療の必要性を判断しやすくなる場合があります。
②同じ歯が繰り返し経過観察とされるとき
毎年同じ部位が「要観察」とされる場合、改善がみられず進行している可能性があります。定期的な受診によって、必要な処置を早めに行えるようにしましょう。
③歯の生え変わりや歯並びが気になるとき
乳歯が早く抜けてしまった、永久歯の生える位置がずれているといった場合も受診の目安です。矯正の必要性を含めて、成長に合わせた判断が求められることがあります。
④生活習慣にリスクがあるとき
おやつやジュースの摂取が多い、仕上げ磨きが不十分など、むし歯になりやすい生活習慣がある場合も歯医者に相談しましょう。生活習慣の見直しによって、むし歯のリスク管理につながる場合があります。
⑤定期的なチェックの目安
特に症状がなくても、3カ月~半年に一度は歯医者での定期健診を目安にすることが勧められます。学校健診で「経過観察」とされた場合には、次の健診を待たず一度受診しておくとよいでしょう。
経過観察は「まだ大きな治療は不要」という意味にすぎず、放置していいわけではありません。行くべきか迷ったときには、歯医者に確認してもらうことが大切です。
4. 青森県平川市の歯医者あずまデンタルクリニックの予防歯科診療
青森県平川市の歯医者 あずまデンタルクリニックは、青森県平川市平賀駅から車で4分の場所にあり、平川市の他にも弘前市・黒石市など青森県各地からご来院いただいている歯医者です。
あずまデンタルクリニックでは、患者さんのお口のトラブルを未然に防ぎ、「お口の健康寿命」を延ばすことを目指し、予防歯科(クリーニング・定期メンテナンス)に力を入れています。
歯医者で行うメンテナンスだけでなく、ご自宅でのセルフケアについても分かりやすくご説明し、患者さんが安心して続けられるサポートを心がけています。
歯医者での予防歯科って何をするのか分からない‥と疑問をお持ちの方は、あずまデンタルクリニックまでお問合せ下さい。
■青森県平川市の歯医者 あずまデンタルクリニックの予防歯科/クリーニング・定期メンテナンス
①歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニング
日々の歯磨きでは行き届かない歯周ポケットの汚れや、バイオフィルムの除去・ステイン除去を行います。
むし歯・歯周病の予防効果はもちろん、口腔内がすっきりし、見た目を明るくすることも期待できます。
②歯を強くするフッ素塗布
歯は、食事や飲み物で歯の表面のエナメル質が溶ける「脱灰」と、唾液によりそれらをもとに戻す「再石灰化」を繰り返しています。
フッ素はこの再石灰化を促進し、溶けかけた歯を修復しやすくしてくれます。
③一人ひとりに合わせた歯磨き指導
歯並びなどの状態により人によって磨き残しやすい箇所は異なります。
歯磨き指導では、特に気を付けるべき箇所や、必要に応じたケア道具の必要性・使い方を知ることができます。
まとめ
学校健診で「経過観察」と指摘されても、それは治療不要を意味するのではなく、注意が必要な状態を示しています。放置すれば初期むし歯が進行する場合もあります。痛みやしみる症状、生え変わりに不安があるときは早めに歯医者に相談しましょう。経過観察をきっかけに予防歯科を受けることは、子どもの将来の歯を守るための大切な取り組みとなります。予防歯科についてお悩みの方は、青森県平川市の歯医者あずまデンタルクリニックまでお問い合わせください。
監修:工藤 東
略歴:
1995年:北海道医療大学 卒業
2002年:あずまデンタルクリニック 開業 現在に至る
所属団体:
東京SJCD
OSI
JIADS
日本口腔インプラント学会会員
日本顎咬合学会
OJ会員
ITIメンバー
日本臨床歯科CADCAM学会 会員
コメント