歯の健康を保つためには、日々のケアだけでなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし、「歯医者さんには何ヶ月おきに行けばいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか? 今回は、歯のメンテナンスの一般的な通院頻度や、人によって通院の間隔が違う理由、さらにメンテナンスを怠ることで起こり得るリスクについて詳しく解説します。
1. 歯のメンテナンスは何ヶ月おき?平均的な頻度とは
歯のメンテナンスとは、むし歯や歯周病などの予防を目的として、定期的に歯医者で行うチェックやクリーニングのことを指します。痛みやトラブルがなくても通院することが推奨されており、歯を長く健康に保つために非常に重要な取り組みです。以下に、歯のメンテナンスの概要について解説します。
①一般的な通院間隔
もっとも一般的なメンテナンス頻度は、3〜4ヶ月に1回とされています。この間隔は、歯垢や歯石が蓄積しやすい期間とされており、適切なケアを受けることでトラブルを未然に防ぐことが期待できます。
②予防歯科の重要性が背景にある
「治療」から「予防」へ、定期的なメンテナンスによって早期発見・早期対応が重要です。初期のむし歯や歯周病は自覚症状が少ないため、専門的なチェックなしでは見逃されやすいのが現実です。
③保険診療でもカバーされることがある
多くの場合、歯のメンテナンスは保険診療内で対応可能です。特に歯周病の再発防止など、一定の条件を満たせば保険適用になるため、費用面でも続けやすい特徴があります。
メンテナンスの頻度は一律ではなく、あくまで一人ひとりの口腔内状態に合わせた「オーダーメイドの通院間隔」が理想的です。
2. 人によって歯のメンテナンス頻度が変わる理由とは?
一見同じように見える歯の状態でも、個人差が存在します。歯のメンテナンスの頻度が人によって異なるのは、以下のような口腔内の環境や生活習慣に関係があります。
①唾液の量や質
唾液には口の中を洗い流す作用があり、むし歯や歯周病を防ぐ天然の防御機能を持っています。しかし、唾液の分泌量が少ない人や、粘性の高い唾液が多い人は、細菌が繁殖しやすくなる傾向があるため、より頻繁なメンテナンスが必要とされる場合があります。
②むし歯・歯周病のリスク
過去にむし歯や歯周病を繰り返している人は、再発のリスクが高くなりやすいです。とくに歯周病は慢性的に進行する疾患であり、少しの油断で悪化するケースも多いため、短いスパンでのチェックが欠かせません。
③食生活や間食の習慣
甘いものを頻繁に摂る習慣があると、むし歯菌の活動が活発になりやすくなります。また、ダラダラと長時間にわたって間食を続ける習慣も、口の中が常に酸性に傾くことで、むし歯のリスクを高めることがあります。
④歯磨きの質と回数
1日2〜3回歯を磨いていても、正しいブラッシングができていなければ、歯垢は残ってしまいます。そのため、歯科衛生士によるチェックやブラッシング指導も、メンテナンスの大切な要素のひとつです。
⑤喫煙や全身疾患の影響
喫煙者は歯ぐきの血流が悪くなり、歯周病の進行が早まる傾向があります。また、糖尿病など全身疾患がある方も、歯周病との関連性が高く、注意が必要です。
このように、メンテナンスの頻度は口腔内の状態によって変わってきます。歯医者での定期的な評価を受け、自分に合ったペースを知ることが重要です。
3. 歯のメンテナンスを怠るとどうなる?むし歯・歯周病のリスク
定期的なメンテナンスを後回しにしてしまうと、むし歯や歯周病が知らないうちに進行してしまう可能性があります。これらは初期段階ではほとんど自覚症状がないため、気づいた時には症状が進んでいるということも珍しくありません。以下、歯のメンテナンスを怠るリスクを詳しく解説します。
①自覚症状のないまま進行することがある
むし歯や歯周病は、痛みが出る前にじわじわと進行していくのが特徴です。とくに歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれ、歯ぐきの腫れや出血などがあっても、本人が気づかないまま悪化することがあります。
②進行してからの治療は時間も費用もかかる
早期に発見できれば簡単な処置で済んだものが、進行してしまった場合は、むし歯なら神経を取る治療が必要になり、歯周病なら外科処置に発展することもあります。これは、治療期間が延びるだけでなく、費用的な負担も大きくなる可能性があります。
③再発のリスクが高まる
一度治療を受けた歯や歯ぐきは、健全な状態と比べて再発のリスクが高いと言われています。詰め物や被せ物をした歯は、その周辺に細菌がたまりやすいため、特に定期的なメンテナンスが重要です。
④歯の寿命が短くなることがある
歯の寿命を延ばすには、歯を削ったり抜いたりする治療を極力避けることが必要です。定期的なメンテナンスによって、トラブルの芽を摘み取ることで、結果的に自分の歯を長く使い続けることが期待できます。
⑤日常生活に支障をきたすこともある
歯垢や歯石がたまることで細菌の増殖が進むと、口臭や歯ぐきの腫れなどの悪影響が出てくることもあります。人と接する仕事をしている方にとっては、日常生活にも支障をきたす場合があります。
このように、メンテナンスを怠ることによるリスクは多岐にわたります。痛みがないからといって放置せず、定期的な受診を心がけましょう。
4. 青森県平川市の歯医者 あずまデンタルクリニックの予防歯科診療
青森県平川市の歯医者 あずまデンタルクリニックは、青森県平川市平賀駅から車で4分の場所にあり、平川市の他にも弘前市・黒石市など青森県各地からご来院いただいている歯医者です。
あずまデンタルクリニックでは、患者さんのお口のトラブルを未然に防ぎ、「お口の健康寿命」を延ばすことを目指し、予防歯科(クリーニング・定期メンテナンス)に力を入れています。
歯医者で行うメンテナンスだけでなく、ご自宅でのセルフケアについても分かりやすくご説明し、患者さんが安心して続けられるサポートを心がけています。
歯医者での予防歯科って何をするのか分からない‥と疑問をお持ちの方は、あずまデンタルクリニックまでお問合せ下さい。
■青森県平川市の歯医者 あずまデンタルクリニックの予防歯科/クリーニング・定期メンテナンス
①歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニング
日々の歯磨きでは行き届かない歯周ポケットの汚れや、バイオフィルムの除去・ステイン除去を行います。
むし歯・歯周病の予防効果はもちろん、口腔内がすっきりし、見た目を明るくすることも期待できます。
②歯を強くするフッ素塗布
歯は、食事や飲み物で歯の表面のエナメル質が溶ける「脱灰」と、唾液によりそれらをもとに戻す「再石灰化」を繰り返しています。
フッ素はこの再石灰化を促進し、溶けかけた歯を修復しやすくしてくれます。
③一人ひとりに合わせた歯磨き指導
歯並びなどの状態により人によって磨き残しやすい箇所は異なります。
歯磨き指導では、特に気を付けるべき箇所や、必要に応じたケア道具の必要性・使い方を知ることができます。
まとめ
歯のメンテナンスは、3〜4ヶ月に1回が目安とされていますが、口腔内の状態や生活習慣によって、適切な頻度は人それぞれ異なります。定期的なメンテナンスを怠ると、むし歯や歯周病の進行に気づかず、治療が大がかりになるリスクも高まるため、注意が必要です。
青森県平川市の歯医者 あずまデンタルクリニックでは予防歯科診療に注力しています。
青森県弘前市、平川市で歯のメンテナンスを検討されている方は、平川市の歯医者 あずまデンタルクリニックまでお気軽にご相談ください。
監修:工藤 東
略歴:
1995年:北海道医療大学 卒業
2002年:あずまデンタルクリニック 開業 現在に至る
所属団体:
東京SJCD
OSI
JIADS
日本口腔インプラント学会会員
日本顎咬合学会
OJ会員
ITIメンバー
日本臨床歯科CADCAM学会 会員
コメント